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第31話 機械の魔法使い

last update Fecha de publicación: 2026-10-14 20:49:23

第31話 機械の魔法使い

 東京で最初の人工魔法型が確認されたのは、浄水設備の第二系統がようやく安定運転へ入り、拠点内で「週に一度なら入浴日を作れるかもしれない」という話が出始めた翌朝だった。

 その日は珍しく、神崎蓮も朝から少し機嫌が良かった。

「本当に風呂、作るんだよな?」

 通信施設の簡易食堂で、硬い保存パンをスープへ浸しながら尋ねると、向かいに座っていた天城澪は露骨に嫌そうな顔をした。

「まだ決定してない。水量と燃料と排水設備の確認が先。それから、私は給湯器にはならない」

「何で先にそれ言うんだよ」

「昨日からあなたが三回言ったから」

「子供優先なら少しくらい協力しても」

「魔力を生活用に使うのが嫌なんじゃなくて、千人分のお湯を私一人で沸かす前提なのが嫌なの。あなたも火魔法を使えるんだから、自分でやればいいでしょう」

「俺の火、細かい温度調整苦手

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